畳が好きなんだけど

昔は、畳を年に2回も虫干ししていました。
畳が湿気を溜めてしまうからです。
敷きっぱなしは、家のために絶対に良くないと思うんです。
“やっぱり日本の家は畳でしょ〜”という信仰的な既成概念から目をさますべきですよ。

と、知人が言うのです。
ガ〜ン!

忙しい現代人には、定期的な畳の虫干しって厳しい。
1枚がやたらに重いし、
家具を置いてる所はもっと億劫……。
なんて放置して、畳に虫の食害!!!

そういえば、
昔は板間に畳を部分的に敷いて、座布団のようにつかっていました。

この意見にいろいろ考えさせられます。

 

土壁のすきま埋め

土壁のすきまに泥をつめています。
今日はお施主さんがお友達と一緒に土壁補修のワークショップ。大勢でワイワイ、いつもの現場が賑わっていました。

崩した土壁をとっておくと補修が簡単にできるので、我が家も大切に保管してあります。はじめから作る場合は、田んぼの土に切りワラを混ぜて3ヶ月くらい発酵させます。
いずれにしても、体験してしまえば意外と簡単なんですよ。

古民家リノベーション中!

古い家具を再生する

家屋の解体や掃除の現場には、まだ使えるものがいっぱいあります。
とくに昔の職人の手作り品は文化財ですよね。壊したり燃やしたりする場面に出くわすと残念なものですから、興味ある人と再生の仕方を共有し、少しでも救えるよう……。
ということで、古い家具を再生するワークショップを2018.5.26(土)に開催しました。その様子をお届けします。


↑ 作業前 ↓作業後 こんな飴色に変身〜

実際に作業をしながら、材の見方や修正の仕方などを共有しました。

↓さて、こちらの方は木工の作業中、この反った板から……

↓菓子皿の完成。少し菱形にカットしてあり、素敵でしたよ!

↓こちらは、カワさんが習作している椅子。片持ち構造なんです。実際に作ってわかること、座ってわかること……、楽しそうです。

棒足スツールづくり


木を楽しむ!かんたん木工ワークショップ
4月8日(日)「棒足スツールづくり」を開催しました。


いろんな材がスツールに変身!
みがくと木目があらわれ、オイルを入れると色味が増します。嬉しい瞬間です!


緑の庭で木工。お天気に恵まれ、気持ちの良い日でした。
この会場はリノベーションした商店古民家で、長南町の商店街通りに面していながら奥が里山まで80mもあるんですよ!


クセのある魅力の素材がいっぱいです。

↓穴あけ作業

↓みがき作業

↓削り作業

↓ 傍らで、子どもがタケノコ掘りに夢中。

おもしろい木目やカタチを生活にとりこもう!
即興で木工しませんか?

木を楽しむ!かんたん木工ワークショップ

古民家リノベ“DIY”見学ツアー

2018.2.18(日) 実施
古民家リノベ“DIY”見学ツアー

長南町役場の空き家バンクより物件紹介、そしてリノベーションで素敵な暮らし方ができるというDIY事例を5軒めぐりました。さらに、曳家衆が古民家の傾きを修正した現場も見学し、腐って傾いていても直して活かせることを実際に見ていただきました。しかも、大金をかけずに!ですよ。(^_-)
みなさんの今後の夢設計にお役立ていただければと思います!

当日のフォトアルバムです。


壁を取り払ったフリースペース(個人宅)。


採光の工夫で明るい!キッチンの機能美も素敵です。


↑屋根裏の子供部屋を見学(個人宅)。


↑↓納屋をDIYリノベしたカフェfuracoco。
お料理がまた美味しいんです!
(furacocoさんのweb→ Instagram


furacocoのアートショップエリア。壁の色も素敵ですね。
細山かおりさんの作品も並んでいます。

↓こちらは、鈴木重孝さんの陶器ギャラリー。
納屋の土壁をそのまま活かし、茶室がしつらえてあります。
(陶芸家 鈴木重孝さんweb → URL)

 

古民家の美しさには、長い歴史で培われた日本人のセンスが凝縮されていると思います。今回めぐった空き家にもたくさん見られ、品の良い意匠と精巧な技術を鑑賞できました。

美しいですね……。
古民家は、潰さないで住み継ぎましょう!

Jazzyな木工フェス 2018.2.8〜2.12


古い商店の空き家にて開催中。
和室が今回はギャラリーに変身しています。
古い小箪笥、ランプシェード、木工製品などを販売中。
木の味わい、経年の美しさを一緒に楽しみませんか?
2月12日(月祝)まで。

* 終了しました。ご来場ありがとうございました ♪


↑ 古い漆喰壁の味わいが、背景として活きています。安易に新しい壁に置き換えてしまったら、こんな風合いもなくなってしまうんですよね。




↓ これに座ってお酒を楽しむ……。
リートフェルト「レッド&ブルーチェア」の図面をもとに、自由に習作するワークショップから生まれた椅子です。

↓ 座っても飾っても美しい椅子です。

↓ 好きな素材を見つけて、その場で木工。カッティングボードを作っていましたよ。

ドゥーパ!の取材


雑誌「ドゥーパ!」が取材に来ました。

DIYが得意な人なら、古民家に住むと絶対に楽しいと思うので、興味を持っていただけてすごく嬉しいんです!
この日は、土壁の隙間を粘土で補修するとか、曲がった古材に新規の材を組み合わせるとか……いろいろ取材して行かれました。

古民家DIYブームに乗って、面白い人がいっぱい移住して来てくれるといいな〜と思います。

商店建築の古民家リノベーション


ただ今リノベーション中の建物は、長南町の商店街の中にあります。表通りから一歩入ると、まるで“どこでもドア”のように里山空間のひろがるあの物件です。
2月に開催される「Jazzyな木工フェス」の会場となるため、急いで施工してます!
どんな風に変化してきたか、少しご紹介しますね。


店舗スペースは格天井。建具は千本格子。古い冷蔵庫と、ゆらゆらの大鏡。古民家ファン垂涎のアイテムが揃っています。これらはもちろんこのままです!


↑↓まずは片付けから


応接室、キッチン、和室を仕切っていた壁を取り払いました。


↑古いキッチン設備を撤去。


天井をはがしてみたところ。うーんガラリと印象が変わりました!


土台の歪み修正と補強

どんどん変わっていますよ。
この続きは、ぜひ「Jazzyな木工フェス」にて!
みなさん、遊びに来て下さいね。

古民家の屋根裏



古民家の天井を抜いて、茅葺きの小屋裏を見えるようにしました。吹き抜け空間はいいですね〜。

屋根裏に子ども部屋をつくり、早くも半年経ちました。季節はめぐり、本格的に寒くなってきました!

実は天井を除いた後の冬の寒さに興味がありましたが、やはり冷えるんです。薪ストーブを焚いても暖かい空気はぜーんぶ上へ行ってしまって、1階は足下が冷えます。

そこで、シーリングファンを取り付けています。なんかハイブリッドな雰囲気になっていい感じです〜!

これまで扇風機やサーキュレータで代用していましたが、シーリングファンを体験したらびっくりです。空気の動く量が比べものにならないし、しかもゆっくりで静か。

あとは、あちこちの壁が隙間だらけだったので埋めました。
隙間から外にいる人と笑顔で話ができるんですから!寒いわけです。
取り壊した土壁をもらってあったので、崩して練り直して使用しました。こういう意匠がまたいいですよね。


屋根と壁の合わせ目からも風がビュービュー入ってきていました。ここには、ワラを束ねて押し込みました。

ところが、まだ風を感じる……。
蜘蛛の巣がぴろろ〜と動いているんですね。
なんと、てっぺん(棟木のところ)に大穴があることを思い出しました。ここは換気の為にわざと茅を切ってあるらしいのですが、アライグマが侵入した時に大穴にされてしまったのでした。
これはどうしたものか、とりあえず今はワラで埋めてみました。

それにしても、ワラは自由にカタチをつくれて弾力があって素晴らしい断熱材だと思います!
ワラは、茅に比べて朽ちるのが早いと聞いたことがありますが、身近に手に入るのでこだわらずに使用してみました。


50cm四方の穴から、壁の向こう側へ足から入って行くところです。小屋裏は鍾乳洞探検みたいです。

ヘルメットがないと、頭をぶつけるのでやっていられない……、でもヘルメットを被ると、かえって感覚がわるくなってぶつける回数が増えます。なんにしても狭い所、高い所、いろいろ大変でした。(^o^)/

柱と梁のほぞ組みに挑戦しました!


2017.11.23 小屋づくりワークショップ
柱と梁のほぞ組みに挑戦していただきました!


始める前に、仕口の図解でちょっと前知識を……。
この本を書いたのは、外国の人なんですよ。仕口を詳しく紹介しているマニアックな本です。日本の文化を外国の人によって再認識させられるパターンは結構ありますよね……。


DIY師匠ナベさんの説明をきいて、加工に挑戦です。


大工のハラさんが、コツやツボを教えてくれました。


雨模様のランチタイム。木々の緑は色濃くてきれいです。


小さな小屋ですが、組み上がると感動! やっぱり餅投げしたくなります。(^o^)/
それにしても、日が暮れるのが早い〜(>_<)


ということで、屋根は後日になりました。
斜めの材は、柱の垂直を保つための仮留めです。


屋根はこんな感じに組みました。


最終的なデザインは自由です。壁をつければガーデンハウスにもなります。
シゲさんから届いた写真。ピザ窯が神社みたいで、なかなかいい〜!

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